インフルエンザの予防投薬について
インフルエンザの抗ウイルス剤の予防投薬を希望される方から時々ご相談をいただきます
例えばタミフルの場合、通常インフルエンザ治療としては1日2回、5日間服用しますが
予防内服の時は1回あたり同じ量を1日1回、10日間服用します
インフルエンザの患者さんに接触してから48時間以内に服用しないと十分な効果は期待できないとされています
また予防効果は服用期間しか持続しません
さらに予防投薬は保険給付の対象外になるためすべて費用は自費負担です
代金は各医療機関の定めるところとなり
必要な金額は使うお薬(ジェネリック医薬品が出ている抗ウイルス剤もあります)の種類や量にもよりますが
薬局でのお薬代だけで通常5千円から1万円程度はするようです
インフルエンザの予防はやはりワクチン接種が主流で
予防内服は緊急時の次善の策ではないでしょうか
インフルエンザの潜伏期間は半日から2日とされていて
接触後48時間以内の服用ということになると
家族間での感染予防にはあまり有効な手段とは言えないと考えます
綾こどもクリニック